お元気ですか?花セラ理事長の青山克子です。
お花を身近に飾っていますか?私は先日このような記事を目にしました。
「花はぜいたく品?苦境に立つ町の花屋…猛暑や物価高も影響文化の浸透図る店主らも 長崎新聞」 記事はこちら
物価高騰が止まらない昨今、花農家さんや販売店さんのご苦労は痛いほど理解できます。
ただ、ストレス社会の今、お花をぜいたく品として位置付けてしまってホントにいいのでしょうか?
私たちは次の6つの理由から、
花は贅沢品ではなく心身の健康や社会的つながりを支える生活必需品
と考え、お花の必要性を伝える花セラピストを育成しています。
1.お花は精神的な豊かさを提供する
お花は色の美しさだけでなく、その形や佇まいから醸し出す雰囲気が多くの人の心を癒し、リラックスさせる効果があります。特に現代社会ではストレスが多く、花や緑は疲れた心をリフレッシュさせる効果がありストレス解消に役立ちます。また、活力の回復、モチベーションアップなど心の健康を保ち、変化に柔軟な対処が求められる現代社会において楽しく、前向きに過ごすためにもとても重要です。
2.お花はコミュニケーションの手段となる
お花は感謝、祝福、慰めなど、さまざまな感情を表現する手段として使われます。特に言葉では伝えにくい感情を伝えるために、花が使われることが多く、人間関係を円滑にする役割を果たします。実際に、花セラピーで生けた花作品をご自宅に持ち帰り、飾ることで家族間の会話が増えたというたくさんの報告を受けています。また会社、企業では社内間での相互理解やチームビルディングに花セラピーが採用されるケースが増えてきています。
3.文化活動の重要性を継承する
多くの文化や宗教において、花は祭事や儀式、日常の祈りに欠かせない存在です。花がなければ成立しない儀式や行事も多く、文化的に見ても必需品といえます。
4.心の健康や環境への影響
植物がある環境は空気の浄化や湿度の調整に役立ち、より健康的な生活環境を作り出すことができます。また花を含む植物を身近に置くことで、朗らかで穏やかになれて会話がはずみ、殺伐とした社内の中で心の優しさや思いやりが育まれます。
5.自然とつながる
花を身近に置くことで、自然とのつながりを感じることができます。花や緑とのふれあいは心身のバランスを保つために重要です。とくに、都市生活の中では自然とのつながりを感じる体験としてとても重要です。
6.「生きている命」の意味や重みを学ぶ
花セラピーは生花を扱います。お花が言葉を越えた命の重みを伝え、人々の思いに優しく働きかけます。お花は、活力、癒し、勇気、開放感、充実感など人生を幸せに導く感情を湧きあがらせる最適なツールです。花セラピストはこれらの心の動きを花心理グラフとして見える化した教材を資格講座の中で学びます。花セラピストインストラクターは、これまでに保育園、小中学校、高等学校、専門学校、少年院などの情操教育の講師として採用されており、子どもたちの心の成長や自己肯定感の向上、自律性を育てる活動を活発に行ってきています。
お花を美しく生けるだけでなく、私たち人間にとって大切なことを教えてくれる重要な存在としてもっともっと身近に感じていただきたいです。
国際花と緑のセラピー協議会
理事長 青山克子